クラウドソーシングの便利さと難しさ

TORANOANA BLOG

数ヶ月前から、「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったいわゆる「クラウドソーシング」を利用して、仕事を探しています。(比較的親和性の高いと思われる)デザイナー仲間でも意外と「クラウドソーシングって?」という人もいるくらいなので簡単に説明すると、仕事の発注や受注から進行、納品、金銭のやり取りまでWEB上で完結させて行うサービス、というところでしょうか。

要するに、仕事を受注する側はWEB上で一覧で表示されるリストから自分のやりたい仕事を選んで応募ないし提案すれば、営業活動をしなくても仕事を見つけられるというかなり便利なサービスなのです。仕事の内容もシステム開発、事務作業、翻訳、デザイン…等々、カテゴリーごとに分けられていて、自分の専門、あるいは得意分野で絞って探すことができます。

私はデザイナーなので、もちろんデザインのカテゴリーから仕事内容、納期、報酬などを見ながらこなせそうなものを探します。デザインのカテゴリーの案件は基本的に依頼物を仕上げて提案するコンペ形式、もしくは過去の作品を提示して契約した後に仕事を行うというどちらかの形なので、いずれにしても制作物の質や適正によって仕事が取れるかどうかが決まります。

それでもちろん、一つの依頼に複数のデザイナーが提案を出してくることになります。例外もありますが、採用されるのは大方の場合1つ。良い条件のものほど競争率は上がります。1つの依頼に百数十件の提案があるということも珍しくありません。自分も数ヶ月やってみて複数の提案をし、提案用の制作物に何十時間も使ってきましたが、稼げたのは数千円程度。この効率では現状、クラウドソーシングでの受注をメインにして仕事をしていくというのはとても無理ですね^_^;

何が言いたかったのかというと、営業努力の大切さ、そして独自開拓した仕事や安定して仕事を発注してくださるクライアントさんのありがたさを身にしみて感じた、ということです。今はネットで仕事が得られる時代だ、というのは簡単ですが、それのみを基盤して生活していくためには相当にスキルと方法論に習熟している必要があり、決して楽ではない。

私もようやく(周囲の方の力添えのおかげで!)念願の自分の営業用のウェブサイトを持つことができましたので、今後はこちらに比重を置いて仕事や新規クライアントさまの開拓を行っていきたいと思っています。便利なものはいいんだけど、それゆえの落とし穴や罠もたくさんあるので、甘えすぎないようにしないとね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました